水木しげる展が素晴らしかったです!!
先日、山梨県立博物館で開催されている『水木しげる 魂の漫画展』へ行ってきました。
基本的に美術館や博物館を巡るのが私の趣味でして、普段からちょくちょく美術館など行っているのですが、今回はこの展示の素晴らしさをどうしても伝えたくて。
水木しげるさんは、戦争をきっかけに生と死を身近に感じ、哲学書をたくさん読んだそうです。
哲学を学ぶと冷静になる、と私は感じているのですが、水木しげるさんの作品は愛も情熱もあるけど、実はとても冷静にその作品の感想を受け手に委ねているんです。つまり、読み手の感情を引き出すのに、押し付けがましくないんです。
最近は、ショートムービーやYouTubeなど、簡単かつ端的に表現するものが増えていて、感情の押し付けが当たり前になっていると思いませんか?
例えが、動画のタイトルが『孫と祖父の泣けるストーリー』とか『かわいそうな〇〇』『この動画で泣かない人はいない』とか。
もちろんそれでも良いと思います。
現代人は時間ないですしね。
なぜ、水木しげるさんの作品でそのように思ったのか。。。
『総員玉砕せよ!』という水木しげるさんの戦争体験を元にした漫画作品が展示されていました。
事実として、もちろん戦争は残酷だし、悲しい。
戦地の描写も丁寧に描かれていたので、戦争の残酷さも悲惨さも伝わるのですが、作品を通して、水木しげるさんの情熱が伝わってきたとしても、感情を押し付けていないように感じました。
うまく言えないけど、感動を売りにしてる作品てたくさんある中で、彼は、感動を売りにしていたわけではなく、戦争があっても生き抜く価値のある世の中であることを伝えたかったんじゃないのかなと思います。
展示の表現や、展示の順番なども見やすく、わかりやすく、とても良かったです。
とにかく、水木しげるさんが大好きになったし、落ち着いたら、漫画を読んでみようと思います。
もうすぐ終わってしまうけれど、お時間があればぜひ!!
山梨県立博物館『水木しげる 魂の漫画展』
http://www.museum.pref.yamanashi.jp/3nd_tenjiannai_23tokubetsu001.html
【特別寄稿】『総員玉砕せよ!』に込められた水木さんの思い
https://tree-novel.com/works/episode/47e40e9ab2ade4ea3ba8d0a3a9da723c.html