生きること、死んでいくこと
こんにちは!!山梨県昭和町にあるヨガ教室yogaschoolTSUNAGUインストラクターの手塚えりかです。
実は、父が入院して1ヶ月。
兄と交互に病院に泊まり込んでる日々でした。
少し前まで当たり前に日常があったはずなのに、こんな時間は想像していなかった。
というより、もっと先のことだと思っていました。
いま病室でひとり。
酸素の音とナースステーションから聞こえるナースコールの音。
たまに救急車の音。
私の両親は離婚していて、学生の頃は仮面家族で、みんなで食事をした記憶はほとんどないんです。
家族は崩壊していたし、思春期の頃から親には頼ることをしたくなかった私はどんどん親から離れていきました。
母親の影響でいつの間にか父を疎ましく思うようになっていて、たぶん言わなくていい酷いことも言ってしまった。
父には何度も裏切られたり、がっかりさせられたこともあったけど、今こうしてもう口を聞かない父と向き合いながら昔のことを回想すると、その裏切りや落胆の原因の一つは私にあったんじゃないかと思えてきました。
そして父は本当はそんなに悪くなかったことも。
父の自尊心を傷付けてしまったこともあっただろうし、父の人権を傷付けてしまったこともあった。
父の本来の心の清澄さに向き合えてなかった。
これを友人に言えば、そんなことないよ!えりかはよくやったよ!って言ってくれるのはわかるんです。
でもそれは私がヨガ哲学を伝えていない人ならそれで良かったんだけど。
ヨガとか密教とか言って哲学を人に伝える身としては、これは本当に情け無いことなんだと痛感しています。
知った気になって経典に書かれていることをみんなに伝えたって、自分の心の奥底でまだまだ実践できていなかった。
これはもう私の心の未熟さを示していて、それに気付いてしまったらもうそんな自分と向き合うしかないのです。
もう話もできない父に寄り添いながら、奇しくも父にそんなことを学ばせてもらっています。
父が身をもって私に教えてくれた最後のこと。
そして今になって、もう一つ、気付いてしまった。
私は父を本当は愛していたということ。
そして私はとても愛されていたということ。
愛されていたことに気付いたら、自分の命がどれほど尊いことかとまさに今実感しています。
まだ話ができるときに、素直に、ありがとうとごめんねと大好きと伝えられて良かった。
超絶素直じゃない私が人生で一番勇気を出して父に素直になれたこと。
これも父からまた成長させられたことの一つ。
たぶん言えてなかったらすごく後悔してたと思うから、これは本当に良かった。
今回のことで生徒の皆さんには、急なレッスンのお休みで本当にご迷惑をおかけしました。
ごめんなさい。
あたたかいお言葉をありがとうございました。
病院にいて感じた色んなこと。
コラムでまた皆さんとシェアさせていただきますね!!