側弯トレーナーになるまで
ヨガインストラクターになってヨガが日常になった私。
頭痛や背部痛、肩こりはほとんどなくなりました。
これは、もう本当に本当に良かった!
それだけでも”知らない自分の身体”に出会った感覚でした。
ヨガインストラクターとしての活動は、毎日が新鮮な喜びに満ちていました。整体師として培った解剖学の知識を活かし、安全で、一人ひとりの身体に合った指導を心がける中で、生徒さんたちが「身体が楽になった」「呼吸が深まった」と笑顔を見せてくれること。それが、何よりのやりがいでした。(今ももちろんそれだけがエネルギーといっても過言ではないw)
私のクラスには、私自身の経験が引き寄せるのか、腰痛や背中の不調、姿勢の悩みを抱える方が自然と多く集まってくださいました。そして、レッスン後には「側弯症なのですが、どんなことに気をつければ良いですか?」といった、より専門的なご質問をいただく機会も増えていきました。
その一つひとつの真摯な問いに、私は自分の知識と経験の限りを尽くしてお答えしました。しかし同時に、心のどこかで、ある種の責任感と、もどかしさを感じ始めていました。
側弯症と診断されてから約30年、ヨガインストラクターになってから18年、現在は側弯症に対する知識も、感覚もかなり変わってきました。
そもそも、私が診断を受けた当時はインターネットも普及していなかったので、側弯症に関する情報は誰かの噂話か、病院くらいしかありませんでした。
たくさんの情報が簡単に手に入る現代、私の尊敬する理学療法士であり、ヨガインストラクターの中村尚人先生が側弯症トレーニングを提供していることを知りました。
先生の元へ伺い、私の側弯症の身体に合ったエクササイズを教えていただきました。
「わ!体すごい!!私の背中にまだ可能性あるじゃん!!!」
しかし、側弯トレーニングを受け、私の側弯症に対する体の感覚がかなり変化しました。
身体の内側からアプローチしているような、何とも言えない感覚。
久しぶりに側弯症を通して嬉しいと感じる出来事でした。
そして、側弯症とともに生きてきた私が、このトレーニング方法をもって、また改めて側弯症で悩む誰かの役に立ちたいと、『フィットネス側弯トレーナー』の資格を取得することを決めました。


この資格を取得する過程で学んだことは、私の指導に、新たな奥行きと確信を与えてくれました。整体師として学んだ身体の構造、ヨガを通して得た心と身体の繋がり、そしてフィットネス側弯トレーナーとして得た専門的なアプローチ。
これら3つの柱を持って、身体の特性に悩む方々に対して、自信を持って、そして多角的な視点から寄り添っていきたいと思っています。

放っておいても大丈夫に感じる側弯症ですが、放っておいてはダメなんです。
それは、筋力低下のまま年を重ねると、背骨を支えきれずにもっと側弯はひどくなります。
内臓への影響も懸念されます。
側弯症になってしまったことは、もうしょうがない。
今はそう思えるようになりました。
なんで私だけって思っていた時代もありましたが、ヨガのインストラクターになってみると、生徒さんの中にも側弯症の方はたくさんいることを知りました。
もしくは、別の疾患を抱えながら懸命に生きている方もいます。
だから、側弯症という経験を未来への力に変えるため、もしくはそこに敢えて向き合うことで必要以上に捉われないためにも、自分でできる側弯症のケアを学びましょう!
もし、側弯症でお困りのことや、不安に感じることがあれば何でもご相談していただきたいです。
お気軽にご問い合わせください。
問い合わせ先: info@tsunagu-yoga.com