弘法大師空海とヨガの関係
先日、奈良へ行ってきました!!
現在、奈良国立博物館で行われている、『空海展』にて、私の大学院での担当教授の講演会があり、お話を伺ってきました。
そして、なんと、5月26日に空海展の関連イベントでヨガの指導をさせていただく機会をいただきました!
心から光栄で、心から嬉しくて、久しぶりにしびれましたw
これは私からしてみると、本当にすごいことで、夢のようなお話で感謝の気持ちでいっぱいです。(国立博物館が大好きな私w)
がんばっていると、ご褒美のような出来事があるもので、心を尽くしてつとめさせていきたいと思います。
詳細はまた改めてご案内させていただきます。
なぜ、空海展でヨガなのか?
空海は、真言宗の開祖であり、密教を日本に広めた人物です。
では密教というのはどんなものなのでしょうか?
それまでの日本の仏教は厳しい修行をして何度も生まれ変わって解脱、悟りを開けるものだと思われていました。
しかし、空海は、人間は生きているうちに(生まれ変わらなくても)仏の悟りを得られるという密教の教えを広めようと真言宗を作り上げました。
つまり、密教というのは、生きていくうえで慈悲の心や自然の恩恵や、日ごろ気づけない幸せに気づいていくという、本来仏の心を私たちは持ち合わせているという教えです。もともと、赤ちゃんとして生まれてきたときは真っ新な無垢な心を持っていますよね?その真っ新で無垢な心が仏の心だと説いています。
空海は遣唐使として中国に渡った際、インドから中国に伝えられていたヨーガの教え(瑜伽行)を日本に持ち帰りました。
日本でも、天台宗や日蓮宗、浄土宗など仏教にも教えが色々あるように、ヨガの教えも様々でしたが、その一部が中国に伝っていて、それを空海が日本へ伝えたのです。
現在、日本で広がるヨガとはまた違う教えではありますが、生きている自分の体を使って心の解脱や心の静澄を目指すという教えを空海は支持したのでした。
そもそも東洋思想というのは、インドから始まり、各アジアに様々な形で伝わりました。
その一つが仏教であり、ヨガなのです。
だから、密教を勉強することはヨガを勉強することなのです。
以前、1年間、インド人の先生の元でヨガ哲学を学びましたが、実はさっぱりわからなかったのです。
そこから、さらに自分で文献をいろいろ読んでみましたが、なかなか難解な哲学であまり腑に落ちないままでした。
このままではダメだと思い、大学院にて仏教思想からヨガ哲学を学び研究することにしました。
やはり、日本に生まれ、日本に育ったからなのか、仏教から東洋哲学、ヨガを学んだ方がすんなり入ってくるんですよね。
土着の文化が自己形成や思考形成にかなり影響を与えていたことに気づくことができたのも良い機会だったと思います。
ついでに東大寺といえば大仏様ということでお参りしてきました。
たくさんの外国からの観光客が大仏を見上げて楽しそうにしていました。
イベントでは、密教の観点からヨガを体験するという難しいテーマとなりそうですが、今からとても楽しみです。
奈良へ行きたいと思っている方、ぜひタイミング合わせて参加してくださいね!!