パスポートが必要だった沖縄。鳩間島で伺った、侵略の実体験と私たちの無関心
先日、沖縄の鳩間島に行きました。
そこで、鳩間島出身のけいこさん70代の方のお話を伺う機会がありました。

沖縄・鳩間島で出会った、70代の女性が語る「生きた歴史」
彼女は、鳩間島で生まれ、石垣や那覇で高校生まで暮らしました。
東京の大学に進学が決まり、40時間以上かけて船で晴海ふ頭に向かいました。
その頃はまだ沖縄はアメリカの領土。東京に上京するにはパスポートが必要でした。また、感染症の一つである天然痘が沖縄で流行した過去もあり、検疫がとても厳しく、船が埠頭に到着してもなかなか船を降りられなかったそうです。
アイデンティティの模索。当時の国際通りと平和通りの記憶
アメリカの侵略によって、沖縄の方々は日本として、沖縄としてのアイデンティティを奪われたように感じられたのではないかと予想できます。
けいこさんは、当時、日本人は基本的に肌を露出しないけれど、那覇の国際通りは下着姿のような男女が闊歩していてそれは受け入れがたかったことや、国際通りにつながる平和通りでは日本人たちがほそぼそと闇市のような形でなんとか食べていこうとしていたこと様子を教えてくださいました。
その頃、アメリカ人から日本人が差別的対応をされていたことは想像に難くないわけですが、もちろんレイプのようなことは当時からあったわけです。完全になめられていたと。そしてその感覚は今でも残っていて、未だに米軍からのレイプや事件事故は後を絶たないのだと。
米軍問題は誰のもの?「沖縄任せ」にしていた自分への反省
この話を聞いて、同じ日本で起きている問題なのに、どこか遠く離れた地域の問題であるかのように感じてしまっていたこと、現代において、侵略を実体験した方がいること、あまりにも無関心であったことに改めて気づかされ、反省しました。
同じ日本で、他国からの差別を受け、また、アメリカに守られているという言葉の裏には、現地で屈辱的な日々を過ごしている人がいること。
そしてそういった問題を沖縄任せにして無責任に戦争反対などと言っていたこと。忘れてはいけないことだと改めて感じたし、きっと沖縄の人々は一緒に問題だと感じてほしいのだと、他人事で自分たちには関係のないことと思ってほしくないのだろうと思いました。
もしも私がけいこさんと同じ立場だとしたら、同じ日本で起きていることだと一緒に考えてほしいし、米軍の問題は沖縄の人が考えるべきことだなんて分け隔てるようなことをしてほしくないと思うから。

高い精神性が息づく場所。琉球の歴史を知ることから始めたい
沖縄は高い精神性とそれに伴う文化や歴史がたくさん詰まった素晴らしい場所です。改めて、琉球の歴史を知ることからまた始めたいと思いました。
旅をするというのは、その地域に行って学び、自らを成長させるものだと思っています。また、地域の方々のお話を聞き、敬意をもって接することも旅の極意だと思っています。過去や文化を知り、それを学ぼうとすることもまた敬意を示すことにつながると信じています。
さて、来週末は高野山リトリートです!!
高野山での学びもまたとても楽しみです。
またコラムにてリトリート報告させていただきます。