富士見支援学校にてヨガ体験教室を行いました。
先日、ありがたいことにお声がけいただき、今年も山梨県立富士見支援学校で、特別授業のヨガ講師を務めさせていただきました。
この取り組みも、気づけばもう10年近く。
毎年、生徒の皆さんと先生方と過ごす時間は、本当に楽しくて、心がほっこり温まる、私にとっても大切な一日なんです。
富士見支援学校は、県立中央病院に付設されていて、通院している子どもたちが学習支援を受けられる、とっても素敵な場所です。
私がここを訪れるたびに、初回からずーっと変わらず感動していることがあります。それは、先生方の目が、もう本当にキラキラしていて、笑顔が最高に素敵ということ。
そんな先生方といるからか、子どもたちも本当に良い顔をしていて、笑顔が絶えないんです。
学校全体が、優しさと信頼のオーラで満ち満ちている感じ。
もう、「日本の学校、全部こうなればいいのに!」って、来るたびに本気で思います。
さて、私の担当する授業はたっぷり1時間半。まずはヨガと仲良くなってもらうために、毎回ゲームから始めます。
ここ数年の鉄板ネタは「だるまさんがころんだ」なんですが、なんと当日は猛烈に暑くて、急遽、広い体育館から涼しい会議室へとお引越しすることに。
限られたスペースで、どうやって皆で安全に、そして楽しく「だるまさんがころんだ」をやるか…。
当日の私、いきなり腕の見せ所です(笑)。
そこでひらめいたのが、ルールの逆転!鬼に向かって進むんじゃなくて、逆に、鬼が動いた人に向かって一歩進む、というルールにしました。
ヨガのポーズでピタッと止まってもらい、バランスを崩したり、笑っちゃったりした子の方へ、鬼がにじり寄っていく…。
これなら狭い場所でも走らずに済みますし、体力に自信がない子も一緒に楽しめます。
これはもう、我ながらいい仕事したなー!なんて、心の中で自分を褒めました(笑)。
この新ルールがまた、大ヒット!
特に面白かったのは、意外と先生方がポーズに苦戦して、鬼が先生方に向かってどんどん進んでいく場面です。
「うわ、体力が…!」「足が攣りそう~!」なんて言いながら奮闘する先生を見て、子どもたちも大爆笑。
「大人だからできる」「子どもだからできない」なんて関係ないんだな、人の身体って本当にそれぞれなんだな、ってことが、皆で笑いながら体感できる最高の時間になりました。

ゲームで心と体がすっかりほぐれた後は、いよいよヨガの時間。
身体を動かした後の子どもたちは、集中力がすごいんです!
一人ひとりが、自分の身体の内側に真剣に意識を向けているのが、こちらにもビシビシ伝わってきます。
授業の最後、先生が「何か感想を言いたい人はいますか?」と声をかけてくださいました。
普段は人前で発言するのが苦手な子も多いと聞いていたのですが、なんとその日は、ほとんどの子が「はい!」って手を挙げて、自分の言葉で感想を伝えてくれたんです!
「力が入ってたけど、リラックスできました」
「テストが近くて疲れてたけど、すっごく気持ちよかったです」
「楽しかった!」
子どもたちの素直な言葉に、先生方も「こんなに皆がこんな風に自主的に発言してくれるなんて…!」と本当に嬉しそうで。その光景を見て、私も胸がジーンと熱くなりました。
今回も、この素晴らしい機会をいただけたことに、心から感謝しています。
この日のヨガが、子どもたちの心と身体の片隅にでも残ってくれて、この先、何かのタイミングで「あ、ヨガやってみようかな」って思い出してくれるきっかけになったら、最高に嬉しいです。
関わってくださった全ての皆さま、本当にありがとうございました。