考えることをやめないで
最近、メディアでよく耳にする、「考えることをやめた日本人」という言葉。
日本人に限ったことではない気がしますが。。。
先日、早川町におじゃましたとき、ネイチャーガイドの方がこんな風に言っていました。
忙しく情報のあふれた時代に暮らす現代人は、考えなくても新しい刺激があって日々がどんどん消化されていきます。
電車に乗ればみんなスマホを片手に下向いてるし。
考えなくても色んな答えがスマホの中にいくらでもあります。
でも、私たちはみんなそれぞれ違う経験値を持って、違う感情や感覚を持っているから。
皆の中にある答えは人の数だけあるはずなんですよね。
私たちは何も考えずにただ何となく目の前のことをこなして、欲求に従って生きることもできます。
だけど、私たちは動物でもあるけど、人間だから、そこには理性と知性があって考えるという能力があります。
もしも何も考えずにただなんとなくやり過ごしていた場合、何となく欲求に従って生きた場合、その多くの時間は誰かを傷つけたり、誰かの負を生み出したり、もしくは結果的に自分を傷付ける行動になってしまうかもしれない。
もしくは、大いにその可能性を含んでいると思います。
だから、毎時、毎秒じゃなくても、誰かの一言に対してや、ニュースに対して、仕事に対して、その出来事について自分はどう考えてどう感じて、それによってどんな価値観でその事象に向き合うのか考えて見てほしいと思うのです。
関心を持つことはそれだけで誰かを救うことにもなるから。
ヨガは哲学です。
どうすれば私たちが生まれ持った苦悩から解放されるかを哲学しています。
その哲学の上で、自分自身はどんな感覚を持ち、どう社会と良い関りを持ちながら健やかに過ごせるのか。
これからも穏やかにずっと追及していきたいと思います。