スタジオに貼ってあるヨガの教え【5月】
5月に掲示していたヨガ哲学のプリントはこちらです。
5月は、ヨーガ・スートラ1章33節でした。
慈、悲、喜、舎はそれぞれ他人の幸、不幸、善行、悪行を対象とする情操であるが、これらの情操を念想することから、心の静澄が生ずる
他人の幸せをともに喜ぶ心、
他人の不幸をともに悲しむ心、
他人の良い行いをともに慶び祝う心、
他人の悪い行いに対して憎悪も共感も抱かない心
これらの心を大切にしながら瞑想を行うと、心は穏やかに澄んでいくと説かれています。
とても当たり前のことのようですが、実はなかなか難しいです。
腹立たしいニュースがあれば一緒になって腹を立ててしまう自分がいます。
ついつい共感して怒りの感情を生み出しがちです。
でも、世界のニュース、不平和に対しても憎悪も共感もいだかないというのは、無関心であれということではないんです。
悲しんでいる人がいたら寄り添い、助ける。
問題を抱えている人がいれば何ができるかを考え行動する。
これが、この1章33節の説く心の在り方なのです。
だから、ニュースで流れる世界の不平和や悲しい出来事に自分には何ができるかを考え向き合うことはやめてはいけないのです。
もちろんそれは身近な人たちの間で起こる出来事にも一緒です。
社会と調和し助け合いながらも、自分の心は自立できている。
これを大切に日々過ごしていきたいですね。
また来月のヨガ哲学もお楽しみに!!