自分の背中が大嫌い
私は中学生の時に"特発性側弯症"と診断されました。
特発性側弯症とは簡単にいうと、脊椎が弯曲したり、捻れたりする病気です。
その頃から私は自分の身体が大嫌いでした。
それまでは自分の背中について考えることなんてなかったし、身体についての認識なんてほとんどありませんでした。
皮肉にも、側弯症によって身体への意識をせざるを得ないことになってから、それはもうコンプレックスへと変わりました。
毎日の頭痛と肩こり。
疲れると痛くなる背中。
様々な整体やマッサージ、慶應大学医学部の専門外来、いろんな所へ行っては絶望の繰り返し。
現代医療では治らない、というのが先生方の見解でした。
(ドイツには国が認定する側弯症トレーニングセンターがあります。)
どうにかしたかった。
ある整体師の先生と出会い、驚くほど身体が軽くなって、私も同じように困ってる人を助けたいと思って整体師となりました。
その後ヨガと出会い、自分で自分の身体を変えられる、心まで変えられる、そんな感覚が嬉しくてヨガインストラクターとなりました。
でも、自分の身体を好きになれたわけじゃなく。
常に頭のどこかに自分の背中へのコンプレックスがありました。
ヨガと出会って自分を好きになれたけど、身体単体で考えるとまだまだ背中に対する執着は捨てられていませんでした。
それでも昔よりはずっと手放すことができていたと思っていたのです。
私はこれでいい、と。
が、しかし。
先日勉強した、"足の長さコーディネーター"の講座の際に、側弯症トレーナーでもある先生(だから行ったんですがw)が講師を務めていて、少し背中を見てくださいました。そして、一度しっかりトレーニングしてみたら?と提案していただきました。
いっきに私の背中への改善欲が湧いてきました。
そして、今日、私は第二の人生が始まったと言ってもいい。
背中への執着を手放していた日々から、自分で背中を改善してやるぞと敢えて背中に執着することへシフトチェンジしたんです。
このトレーニング、結構きつくて。
30年以上曲がったまま使ってきた背骨をコツコツ日々のトレーニングで整えていく。
簡単じゃないし、長く時間がかかることです。
でも、信じて頑張ってみようと思います。
そしていつか自分の身体を大好きと言いたいです。