結局、ヨガってなに??①
近年、ヨガは急速に広まり、今やヨガスクールに通っている人はめずらしくありません。
ヨガというと、『健康』とか、『美容』、『ポーズ』、『体が柔らかくなる』といったイメージがあると思います。
『モデルやハリウッド女優が美容のために行っていること=ヨガ』というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
実際に、ヨガスクールに通われている生徒さんの中には、肩こりや腰痛の改善、頻尿や便秘の解消、更年期症状の改善や体脂肪率の減少などたくさんの嬉しい報告をしてくださる方もたくさんいらっしゃいます。
では、やっぱり、ヨガは昔から健康や美容のために考えられたものだったのでしょうか?
ヨガの起源は5000年前だと言われていますが、日本で言えば縄文時代。健康や美容という概念はあったのでしょうか??
じゃあ、本来、ヨガってなに??
今回は私の独自の視点から、できるだけわかりやすくヨガについて解説したいと思います。
まず最初に、ヨガって深いんです。このページで紹介できるほど簡単じゃないけど、なんとなーくこんな感じってくらいにご紹介します。なので、細かい説明はまた改めてべつのページで紹介します。
パタンジャリ(ヨガ界のすごい人)が紀元後4世紀から5世紀ごろに書いたといわれるヨガの教科書『ヨーガスートラ』には、ヨガがこんな風に記されています。
*パタンジャリというすごい人についてはまたの機会にコラム書きます。
『yogas chitta vritti nirodhah』(サンスクリット語)
『ヨガとは心の止滅である』
え?????ポーズとか美容とか健康じゃないの??
そう思った方いっぱいいると思います。
そう!!ヨガの教科書には美容も健康もポーズの解説もないんです!!!!
では、パタンジャリが示すヨガの目標、心の止滅ってなんでしょう。。。
心の止滅とは、心に操られない自分自身の状態を言います。
例えば
アスリートの場合、大事な試合で緊張して思い通りのプレーができないとか、就活生であれば、試験に集中できずに納得のいく答案ができなかったとか。
緊張した心に体の動きや意思がコントロールされてしまっています。
そして、緊張した状態は、呼吸が浅くなります。
私たちの心と体は常に一体で、心は体に影響し、体は心に影響しています。
体をコントロールして、心をコントロールする。
呼吸をコントロールして、心をコントロールする。
これこそが、心の止滅、心のコントロールなのです。
その昔、心を止滅させるために、瞑想が取り入れられました。
ずっと瞑想してても、全然心が止滅できない人がたくさんいました。
どうやら、瞑想だけで心を止滅させるのは難しい。。。こう気づいた当時の修行者(昔ヨガをするのは修行者たちでした)たちは、日常生活も見直さないといけないと考えます。
そこで生まれたのが、ヨガにおける八支則。
八支則とは、心を止滅させるために必要な日常生活の決まり事やその心の段階のこと。
1、ヤマ (禁戒 やってはダメなこと)
2、ニヤマ (勧戒 すすんでやるべきこと)
3、アーサナ (坐法 ヨガのポーズ)
4、プラーナーヤーマ (調気 呼吸のコントロール)
5、プラティアーハーラ (制感 感覚のコントロール)
6、ダーラナー (集中 意識を特定のものに集中させ続けること)
7、ディアーナ (瞑想 執着を手放して開放する)
8、サマーディー (三味 悟り、心の止滅の状態の完成)
この八支則によって心の止滅が実現すると言われています。
ヨガって深いんですよ。
一言にヨガって言っても、ヨガの哲学って言ってもいろいろあるんですよ。
1つのコラムで書き終わろうとしてみたけど、やっぱりこのページに収まりきるような簡単な話じゃなくて。
この続き、八支則についてはコラム『結局、ヨガってなに??②』に続きます。
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