「誰のためのヨガクラスなのか」——都内スタジオでの体験から考えた、指導者の安全と誠実さ
都内スタジオでのレッスン体験
先日、日中に都内で勉強会があったため、その帰りの時間に合わせて都内のあるヨガスタジオへレッスンを受けに行きました。場所と時間で選んだクラスでしたが、とても知名度のあるスタジオで、担当された男性の先生も身体の専門資格をお持ちとのことでしたので、どんなアプローチでクラスを構成されているのだろうと楽しみに受講しました。
レッスンは約1時間20分でしたが、冒頭の約20分間は先生が開発されたアプリのお話が中心でした。ヨガの実践や呼吸の意識にどうつながっていくのかと思い耳を傾けていたのですが、そのまま通常のお話として終わり、少しもったいないような気持ちになりました。
指導者の視点から感じた違和感と安全への配慮
また、実際の動きに入ってからも、指導者としての目線からいくつか考えさせられる場面がありました。左右のバランスを整える前に次の動作へ移ってしまったり、初心者向けとされるクラスの割には負荷の高い動きが多く、参加されている生徒さんが少し不安定そうに見えたりする場面がありました。先生ご自身が前を向いたまま動く時間が長かったこともあり、「生徒さんの身体の状態を安全に見守る」という点において、少しヒヤリとする瞬間があったのも正直なところです。
もちろん、それぞれのインストラクターの個性やクラスの進め方がありますので、レッスン後は感謝をお伝えしてスタジオをあとにしました。ただ、帰り道に「もし今日がヨガの初めての体験だったとしたら、生徒さんはどんな印象を持っただろうか」と、指導者としての責任について深く考えさせられました。

生徒さんの心身を第一に考えるということ
普段からスタジオに通ってくださる生徒さんからも、「他のスタジオで無理な動きをして身体を痛めそうになった」「ついていくのが精一杯でヨガの心地よさを感じられなかった」といったお話を伺うことがあります。ヨガを伝える立場にある私たちが、何よりもまず「目の前にいる生徒さんの安全と心身の調和」を第一に考えられているだろうか——。私自身にとっても、改めて襟を正す貴重な機会となりました。
ヨガの本質を正しく、責任を持って届けるために
ヨガは本来、身体を酷使したり誰かと比べたりするものではなく、心身を平和に整え、自分自身の力で心地よく生きる力を養うものです。だからこそ、正しい身体の使い方や安全への配慮、そしてヨガの根底にある温かい精神を、誠実に届けていくことが大切だと感じています。
生徒さんの心と身体を安心してお預かりできるインストラクターを一人でも多く増やしていけるよう、私自身も責任と真心を込めて、今後の養成講座に向き合っていきたいと思います。
【ヨガインストラクター 手塚えりか】
整体師歴22年、ヨガインストラクター歴18年。ヨガが好きすぎてインド哲学を学ぶため高野山大学大学院(密教学専攻)修士号取得。ファンクショナルローラーピラティスベーシックインストラクター、マタニティヨガ、アスリートヨガ指導、瞑想指導者資格保有。ファンクショナルローラーピラティスベーシックインストラクター。年間延べ9000人ほどの生徒を指導。 山梨県昭和町 yogaschoolTSUNAGU:
https://tsunagu-yoga.com/