認知症予防にも?ヨガインストラクターが教える「五感の刺激」で脳を休ませる習慣
ストレスに負けない!ヨガで五感を研ぎ澄まし、脳に休息を
「集中力が続かない」「最近、どうも物忘れが増えた気がする」。そんな変化を感じた時、思わず「年のせいかな...」と片づけてしまっていませんか?
忙しい日々を過ごす現代の私たちは、知らず知らずのうちに脳への負担を抱えています。しかし、この脳の疲れを解消し、活力を取り戻すための鍵があります。それは、五感を意識的に刺激し、脳に休息を与えることです。
脳の健康に五感の刺激が不可欠
認知症研究の第一人者である白澤卓二医師は、五感を鍛えることが認知症予防につながると語っています。
人間には、味覚、嗅覚、聴覚、視覚、触覚の五感があります。とくに嗅覚は、においで危険を察知するなど、重要な感覚です。嗅覚の低下は認知症と関わっており、においがわからなくなるころから記憶低下も始まるといわれています。
白澤医師は、森林の香りを楽しみ、鳥のさえずりを聞き、遠くの景色を眺めるなど、ストレスを解消しながら五感を鍛えることを推奨しています。この視点は、まさにヨガが大切にしていることと繋がっています。

ヨガは五感を総動員する脳のリフレッシュ
私が日々のレッスンで生徒さんにお伝えしているのは、ヨガのポーズ(アーサナ)が心と体を深く結びつける時間だということです。この時間は、五感を意識的に使うことで、忙しさで疲弊した脳を休ませ、活性化させる機会になります。
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聴覚: 自分の呼吸の音、あるいは静寂な空間の中で、外の音に耳を澄ませる。雑多な情報から離れ、純粋な音に意識を集中する練習は、マインドフルネスの実践そのものです。
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触覚: 足の裏でマットを感じる感覚、ポーズで筋肉が伸びていく感覚、床に体が接地している感覚。身体を通して何かを実感することは、私にとって大きな喜びの一つです 。この触覚への集中は、外部の刺激から意識を切り離し、「今、ここ」にいる感覚を取り戻させます。
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視覚: 遠くの一点を見つめる(ドリシュティ)。あるいは、目を閉じて内側を見つめる。視覚からの情報を遮断したり、逆に一点に集中させたりすることで、脳の働きをコントロールする練習になります。
その他、臭覚、味覚も絶えず変化しています。なんの香りがしないように思っても、様々な香りは存在しているし、何も食べていなくても口の中の感覚はレッスンの前後で違います。
ヨガのレッスン後、五感は研ぎ澄まされた感覚を楽しむのもおすすめです!!

運動と自律性も脳を元気にするカギ
白澤医師は、五感の刺激に加えて、脳によい食べ物をよくかんで食べることや、軽い運動が脳機能アップと心身のリフレッシュにつながるとも語っています。習慣的な有酸素運動は、脳の活動を活性化させるタンパク質を増やすことが分かっているそうです。
ヨガのアーサナは、深い呼吸とともに行う有酸素運動であり、全身の血流を促し、脳を活性化させます。
ヨガは、心と体を統合し、本質的な探求の喜びを与えてくれるだけでなく、忙しい現代人の脳にとって最高の休息の時間を提供してくれます。
深い呼吸とともに五感を研ぎ澄まし、脳の毒を出し、平穏を取り戻しましょう!!
まずは、あなた自身の心と体を慈しむ「今この瞬間」を大切に過ごしましょう。
今日も、あなたの健やかな毎日を心から応援しています。
【ヨガインストラクター 手塚えりか】 整体師歴22年、ヨガインストラクター歴18年。高野山大学大学院(密教学専攻)修士号取得。マタニティヨガ、アスリートヨガ指導、瞑想指導者資格保有。年間延べ9000人ほどの生徒を指導。 山梨県昭和町 yogaschoolTSUNAGU: https://tsunagu-yoga.com/
ぜひ、一度、私の教室の体験レッスンに参加してみてはいかがでしょうか?お気軽にご相談ください。