SHIHOさんのヨガリトリートのスタッフをしました!
先日、モデルのSHIHOさんと私の所属するマンダラプロジェクトで、「祈り」をテーマにしたウェルネスリトリートを開催しました。
高野山大学の松長學長にもご登壇いただき、参加者の皆様と3日間を共にしました。
様々な分野で活躍されている皆様が、ご自身の抱えている悩みや葛藤についてお話しされているのを拝見し、どんな立場の方でも悩みは同じなのだなーと改めて感じました。
今回は、このリトリートを通して私自身が再確認したこと、そしてヨガ哲学に通じる「人間関係の捉え方」について、高野山大学で学んだ智慧も交えながらお伝えしたいと思います。

嫌だと感じる人や出来事は、自分の成長に必要な「師」かもしれない
参加者の一人の方が、人間関係について悩んでいることを松長學長にご相談されていました。その時、學長は「嫌な事や違和感を与えられたら、心の中でありがとうと言いましょう」とおっしゃっていました。

これは、インド哲学の考え方と深くつながっています。
私たちは、今世に生まれてきたのは、それぞれが何らかの役割を持ち、その課題を経験していくためだと言われています。そう捉えると、私たちが「嫌だ」と感じる出来事や人との出会いも、実は自分にとって必要があって現れている、ということになります。
例えば、意地悪な上司、自分と意見が合わない同僚、あるいは裏切り行為があった友人。そうした存在は、時に私たちを深く傷つけ、苦しませます。しかし、もしその出来事が、自分自身の弱さや未熟さと向き合うきっかけになったとしたら?あるいは、他者への許しや思いやりを学ぶ機会になったとしたら?
インド哲学では、そうした出来事を「経験させてもらっている」と捉え、感謝をすることで、その課題を乗り越える智慧が与えられると考えます。もちろん、頭で理解しても、感情がすぐについてこないのが人間です。すぐに「ありがとう」なんて言えないことの方が多いもの。
それでも、「どうしてこの人は私にこんな経験をさせてくれるのだろう?」という視点で、その出来事をじっくりと見つめてみることが大切です。最初は無理やりでも、何度も何度も感謝してみるうちに、いつか本当に心から「ありがとう」と思える瞬間が来るかもしれません。
最初は心の中で「嫌な奴!!ありがとう」、「なにこいつ!!ありがとう」くらいに思っておいたら良いと思います。w
唯識では、自分を取り巻く世界は、自分の心が作り出したものであると考えます。嫌だと感じる人や出来事も、自分の心のあり方が投影されているのかもしれません。もしそうであれば、外の世界を変えようと躍起になるよりも、自分の心のあり方を変えることこそが、本当の意味での解決策といえますよね。
繰り返しの練習こそが、心を変える唯一の道
「言うは易く行うは難し」という言葉の通り、頭では理解できても、実践は難しいものです。
ヨーガ・スートラにも、このことについて書かれています。ヨガの八支則(アシュターンガヨガ)には、心の働きを止滅させるための方法として、「繰り返し練習すること(アビヤーサ)」と、「執着を捨てること(ヴァイラーギャ)」の2つが説かれています。
松長學長のおっしゃった「心の中でありがとうと言いましょう」という言葉も、まさにこの繰り返し行う心の練習です。最初はなかなか感謝できなくても、なんどもなんども感謝してみる。そうすることで、いつしか本当に感謝できる自分に変わることができるのだそうです。
リトリートの内容について
今回のリトリートの概要も少しご紹介させていただきますね。
このウェルネスリトリート「祈り」は、SHIHOさんがファウンダーを務める「The Wellness Japan」とマンダラプロジェクトが企画し、高野山の雄大な自然と1200年続く祈りの叡智に触れることを目的としていました 。
3日間のスケジュールは、高野山大学学長の特別講義や奥之院の散策、ヨガ、瞑想、ヤムナ体験など、多岐にわたる内容でした。
特に印象的だったのは、浪切不動明王が祀られている南院での特別護摩や、クリスタルボウルを使った星空の下での瞑想です。
普段のヨガクラスでは体験できない、高野山という特別な場所だからこその時間でした。
参加者の皆様は、東京大学名誉教授や高野山大学准教授といった各分野のスペシャリストによるセッションを通して、新たなマインドセットを育むことができたと思います。それぞれの心身の健康や、精神的な成長をサポートするための、特別な体験を提供できたことを嬉しく思います。
このリトリートが、参加者の皆様の日々の生活に、お守りのように寄り添うことを願っています。
そして!!!
来年、yogaschoolTSUNAGUでも、高野山リトリートを行うべく、粛々と準備を進めておりますーーー!!!!
普通の観光客では入ることのできない道場や、学長によるお話、特別な瞑想レッスンなど、様々な内容を考えております。
私、せっかく高野山詳しくなったので、この学びをぜひ皆にも高野山の地で還元したいと考えています。
楽しみにしていてください!