初めてのヨガ、ちゃんとしたヨガから始めてほしい
私の初めてのヨガは、東京でのホットヨガのクラスでした。
なぜホットヨガだったかというと、そこでヨガインストラクターの養成講座があったからでした。
当時は今ほどSNSが豊富ではなかったので、少ない情報を元に養成講座を決めなければいけませんでした。
どんな先生で、どんな内容で、どんなスタジオで、どんな思いを持って養成講座をするのか、どこのスタジオもそこまで大量の情報は発信していなかったんです。
だから、解剖学や哲学の授業がきちんとあるところを選んで、そこの養成講座に決めました。
先生方の指導もわかりやすく、それまでの私の価値観が全部まるっと変わるようなそんな経験ができたと思います。
当時の先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。
その時の資料を今も大切に持っています。
が、しかし。
実は見返してみると、哲学の部分に関しては、結構間違っている。
哲学のクラスのテキスト内容では全然足りない。

私自身は、インストラクターの資格取得後、今の今までに、ヨガに関する講座に参加してきた数はもはや数え切れません。
学んでも学んでも、次に受けた講座でまた新たな違いや疑問、もっと学びたいという意欲を見つけてしまう。
なんなら、学んで持ち帰って調べると、学んだ内容が間違っていたこともありました。
いつまで経ってもヨガのインストラクターとして自信が持てないままでいました。
そんなとき、プライベートで訪れた高野山に、高野山大学なるものを発見。
そもそも、初めての高野山で1番印象的だったのがいろいろな場所で目にした「活かせいのち」という言葉でした。
私の命をどう活かすのか?問われている気がしました。
なぜだか気になってすぐに高野山大学を調べると、そこにはヨガの文字が。
え?高野山でヨガ?学べんの!?
お!通信で大学院入学できるの!?
それから約8年後、ようやく仕事の段取りがつくようになって満を持して入学することになりました。

*写真は高野山大学HPより引用させていただきました。講義されているのは、学長です。
大学院では単位取得にはレポート提出が基本で、その度に自分の作った文章、もしくは引用に多大な責任が発生します。
誰の文章なのか。
その根拠はどこにあるのか。
考察に値する価値があるのか。
など、とても厳しく採点されます。
対面の授業にも参加したり、瞑想道場で瞑想の授業を受けたり。
文献からの学びも実践的な学びも、今まで学んできた講座では考えられないほど、本格的で充実した学びとなりました。
さらに、責任を持ってレポートを作るという経験は、これまで学んだことになかなか自信を持てなかった私に自信をつけてくれました。
そして今、時代はヨガブームの成熟期から停滞期となっている気がします。
そんな中でやはり重要なのは、成熟期を超えたヨガブームに残る教室はそろそろ本気を出して、正しいヨガをきちんと伝えていくべきだということです。
数年前、ヨガは商業的なものとなっていました。
だから、多くのヨガスタジオでは簡単にヨガインストラクターの資格発行もしていたし、ヨガ教室もいかに人気があるかが焦点になっていました。
インストラクターは顔で採用なんて噂もありました。
でも今は違います。
ヨガを好きでヨガに敬意を持ってヨガを行っている人ばかり。
だからこそ、ヨガインストラクターも日々きちんと学び、責任感を持って生徒さんと向き合うことが以前よりも求められるのではないでしょうか?
ぜひヨガ教室を選ぶにも、どんな指導者がいるのか、ヨガを通してどんな恩恵が得られるのか、これからヨガを始める方にはきちんと選んでほしいと思います。
そして色んなヨガ教室に行って、色んなヨガを体験してご自身に合ったヨガを見つけていただきたいと思います。