姿勢改善も筋力UPも!ヨガとピラティス効果の違い
ピラティスが人気を集める中で、「ヨガとピラティスの違いは何?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。特にピラティスが目指す姿勢改善や体幹強化は魅力的ですが、実はヨガ教室でも、多くの生徒さんが同様のフィジカルな変化を実感されています。

当教室の生徒さんの声からも、ヨガによって猫背・反り腰の改善、頑固な肩こりの解消、さらには筋力向上や骨密度の改善といった効果が生まれています。
では、ヨガとピラティスの効果が似ているなら、ヨガを選ぶメリットは何でしょうか?
それは、ヨガが持つ「心のケア」と「自律神経を整える力」という、身体以外へのアプローチにあります。今回は、ヨガの独自の魅力を解説します。
1. 「体の機能改善」はヨガでも可能!ただしアプローチが違う
ヨガとピラティスは、どちらもインナーマッスル(体幹)を使うことで姿勢を整えますが、アプローチに違いがあります。
当教室で生徒さんが体感されているように、ヨガのポーズを正しくキープすることは、インナーマッスルを深く鍛え、体の柔軟性を高めるため、結果として猫背や反り腰の原因となる骨盤の歪みや筋肉の偏りを根本から整えることにつながります。
2. ヨガの最大の強み:「深いリラックス」と「自律神経の調整」
フィジカルな効果に加え、ヨガが真価を発揮するのがメンタルヘルスの分野です。
1. 副交感神経を優位にする「腹式呼吸」
ピラティスが活力を生む胸式呼吸を用いるのに対し、ヨガの基本は腹式呼吸です。深い呼吸とともに横隔膜を大きく動かす腹式呼吸は、副交感神経を優位にし、心拍数や血圧を落ち着かせ、心身を深いリラックス状態へと導きます。
ストレスや忙しさで交感神経が優位になりがちな現代人にとって、ヨガの時間は乱れた自律神経のバランスを整え、疲れた脳と体を癒す大切な休息となります。不眠や冷え、むくみといった自律神経の乱れからくる不調の改善にも役立ちます。
2. 「瞑想」による脳の休息と心の安定
ヨガは、ポーズの練習だけでなく、必ず瞑想(メディテーション)で終わります。瞑想は、意識的に思考を休ませることで、脳を究極にリラックスさせる手法です。
雑念から距離を置き、呼吸や感覚に集中することで、ストレスホルモンが減少し、心の平穏を取り戻せます。当教室の生徒さんの多くが「レッスン後は頭がスッキリする」「心が穏やかになる」と感じるのは、この瞑想効果によるものです。
3. 「内観」で心と体の変化に気づく
ヨガのポーズを静止してキープする時間は、「今、自分の体はどう感じているか」「呼吸はスムーズか」と意識を内側へ向ける「内観」の時間でもあります。
この内観を通じて、自分の体の小さな変化や、心の状態を客観的に把握できるようになります。自分と深く向き合うことで、日々のストレスや体の不調に早く気づき、対処できるようになり、より健康的な生活を送るための土台が築けます。
まとめ:心身のトータルバランスを整えるならヨガ
このように、フィジカルな改善とメンタルヘルスの両方を求め、内側からしなやかで強い心身を目指したい方に、ヨガは最適なエクササイズです。
ぜひ一度、深い呼吸と穏やかな時間を通じて、ヨガがもたらす「心地よさ」と「深い変化」を体験してみてください。
とここまで書いて、私はヨガの指導者だからどうしてもヨガを贔屓してしまうけど、ピラティスだって体を整えてくれることに違いないし、ピラティスをやって心が元気になったり、身体に集中することで内観的な感覚を得られることもあると思います。
どちらが良いとか悪いではなく、ヨガはあくまで哲学であり、ピラティスはエクササイズであるということ。
ここに大きな違いがあります。
哲学として楽しむか、エクササイズとして楽しむか?
実は分野が大きく違うこの二つのメソッドを、この時代に大いに楽しんでみたら良いのではないかと思います!