腱板断裂の手術後とヨガ
60代の生徒さん、もう5年以上レッスンへ通ってくださっている女性ですが、昨年、しばらくレッスンをお休みされていました。
それは、腱板が断裂してしまい、手術をすることになったからでした。
自宅で果物を加工していた際に、重い機械を動かして作
業を繰り返していたら肩がどんどん痛くなってきて夜も眠れないほどになってしまい、病院で受診すると、腱板断裂との診断を受けたそうです。
腱板断裂とは、このイラストのように、肩の筋肉が骨にくっつく前の筋の部分が断裂したことを言います。
五十肩と思っている方の中にも、調べてみたら腱板断裂だったという方が少なくないです。
また腕をよく使うお仕事をされている方は腱板断裂にいたってしまう方も多く、私の生徒さんの中にも何名も手術経験者がいます。
農家の方、美容師の方、手話通訳の方など。
肩の周りの筋肉は細かい筋肉も多く、肩関節を使うときは、細かい筋肉に負担をかけないように使っていくのがコツです。
だからこそ、関節は大きく動かすことが大切です。
大きく動かすことで、たくさんの筋肉が協力して働くので、一つの筋肉に対する負担が変わります。
先ほどの手術を行った60代の生徒さんは、手術後約半年でレッスンに復帰しました。
リハビリをがんばりながらのレッスン復帰だったので、とにかく無理のないように、リハビリの先生のアドバイスを元に参加していただきました。
リハビリ開始から数日後、レッスンへ参加の際に、肩はいいのだけど、背中が張ってしまうといった悩みをお話しくださいました。
リハビリでどんなことをするか聞くと、肩回りしか動かしていないことがわかりました。背中の筋肉にアプローチできていない状態でした。
そこで、腕を動かす際には、大きく関節を動かしながら、背中の筋肉も一緒に働かせた方が良いことをアドバイスしました。
当たり前ですが、筋肉はつながっています。

肩の回復だけを目指せば、肩回りの筋肉にアプローチすればいいのかもしれませんが、それだと他の筋肉に負担がかかったり、他の筋肉とのバランスがとれなかったりします。
その日のレッスンでもできるだけ大きく関節を動かすことをイメージしていただき、次のレッスンまでに、寝る前、リハビリ時などにできるだけ関節を大きく、背中の筋肉も使ってるぞーと思いながら腕を動かすようにアドバイスさせていただきました。
次のレッスン時、その生徒さんはうれしそうにニコニコしながら私に近づいてきました。
その言葉を聞いて、私も本当にうれしくなりました。
本当によかった!!
身体は、自分の選択した行動から作られます。
身体を元気にする動きの知識も、人生を楽しく乗り切るためには必要ですよね!
ヨガは哲学でもありますが、現代においては健康法の一つとして考えられることも多いです。
せっかく整体師である私のレッスンへ参加いただくのだから、生徒さんの身体が喜ぶ情報を提供していきたいと思っています。
何か体の不調を感じている場合は、ぜひレッスン前に声かけてくださいね!!
できるだけ改善につながる動きや、負担の原因を探って良い形でヨガのポーズにつなげられるようにしていきたいと思います。