誰のためのヨガ?病院での気づきと「生徒さんに寄り添う」クラス作り~山梨県昭和町ヨガ教室yogaschoolTSUNAGU~
96歳の祖父の入院と、ベッドの上で直面した「ジレンマ」
最近、誤嚥性肺炎が原因で入院しました。
入院してからほぼ毎日お見舞いに行っていますが、病院で過ごす祖父や他の患者さんの様子を見ていると、いろんなことを考えさせられます。
祖父は、せん妄(意識の混乱)などの症状はなく、穏やかに治療を受けているのですが、点滴や心電図など体に着いている装具の違和感があり、手がいってしまうため、ベッドへの拘束とミトンを装着することになりました。
とても不快そうに体を動かす祖父。
でも家族としては治ってほしいし、拘束したほうが治療はしやすい。
ジレンマですよね。

効率と尊厳の狭間で。誰の主観で「正解」を決めるのか
病院の看護師さんたちの様子を見ながら、看護師さんのやりやすい仕事の在り方の追及と、患者さんの尊厳やいのちの在り方、どちらも考えることは重要で、両方を100パーセント満足させることも難しい。
本来は患者さんのための医療ではあるけれど、患者さんのためだけの医療になってしまうと、そこに関わる人たちは疲弊してしまいます。
両者に程よいところを探すのは誰なのだろう?
医師の視点、看護師の視点、患者の視点、患者の家族の視点、医療システムの視点。
誰の主観でそれを決めるの??
誰かが独占的に決めても良い答えがみつからなくなります。
うまく医療のソフトとハードが循環して良い環境がみんなに提供されるためには、それぞれに配慮や敬意が必要不可欠なのではないかと思います。
祖父と同じ病室に、看護師さんのことを「おねえちゃん」、研修医のことを「おにいちゃん」と呼んで怒られている男性がいました。
時代や立場に関係なく、その場を利用している人同士、お互いに敬意を持ちながら、感謝の気持ちを伝えること、何か不都合があれば、クレームではなく、一つの意見として問題提起すること。
自分自身がその場所を快適に利用することを考えても、こういった配慮はとても必要なことだと思いました。
ヨガ教室は誰のため??
そして、これはヨガ教室の中でも同じことが言えると思います。
ときに、”ヨガインストラクターのためのクラス”を提供しているヨガ教室が見受けられます。
シニアクラスでハードなポーズの連続や、逆立ちなどのケガのリスクが高いポーズの指示など。
これは私も本当に気を付けていることで、「私のやりたいレッスンにみんなおいでよ!」とならないように、その日の生徒さんの様子を見て、直前やレッスン中にレッスン内容を変えることもしばしばあります。
以前、外部講師をご依頼いただいて行った先には、椅子が並び、ヨガマットを敷くスペースがなかったということがありました。内容をがらりと変えて、呼吸法と瞑想のレッスンに切り替えました。冷や汗とはこういうことw
誰のためのヨガクラスなのか、それは生徒さんであり、私の自己満足ではないといことを今後も肝に銘じてクラスづくりをしていきたいです。
あくまで、生徒さんのためのヨガ教室です。
ただ、本当にありがたいことに、私のスタジオでは、みなさん他の生徒さんに配慮や敬意が見受けられ、とても良い距離感で接している方ばかり。
生徒の皆さんが、yogaschoolTSUNAGUをとても良い雰囲気に導いてくださっています。
いつも本当にありがとうございます。
さて、祖父は、現在は家族が付き添っている時はミトンを外す許可をいただけたので、できるだけお見舞いに行くようにしています。
もう96歳。
もう少し一緒にいたいと願いながら、祖父の手を握る日々です。