先日、山梨県北杜市にある多目的施設「GASBON METABOLISM」に行ってきました!
そこにそびえる一つの石壁のメッセージに私はグッときて、まさにヨガってこれだ!と思ったのでそれを皆さんにご紹介したいと思います。
そこに刻まれたシンプルなメッセージ「HOW TO SCAN THE WORLD」は、デジタル社会に生きる私たちに、ヨガが目指す「真の生き方」に通じる深い問いを投げかけています。
デジタル社会に埋もれる「五感」を取り戻す

スマートフォン一つで世界中の情報にアクセスできる現代。
便利さの裏側で、私たちは知らず知らずのうちに「リアルな体験」から遠ざかっています。小さな画面越しではなく、自分自身の五感を使って世界を感じる機会が少なくなっていませんか?
このメッセージはまさに現代人にとても大事なことを教えてくれている気がします。
「Go outside(外に出よう)」
「Look carefully(注意深く見よう)」
「Touch and Feel(触れて感じよう)」
これは、マットの上で自分の身体に意識を向ける行為と同じです。
外の世界をセンサーのように「スキャン」するスマートフォンを手放し、私たち自身の感覚という最高のセンサーを最大限に活用すること。ヨガのアーサナ(ポーズ)やプラナヤマ(呼吸法)を通して、内側と外側の世界を「注意深く見る」ことの重要性を教えてくれているのです。
自分の軸を取り戻す「メタボリズム」
施設名に含まれる「メタボリズム(新陳代謝)」という言葉は、石壁のメッセージと響き合います。
過去の役割を終えた工場が、新しい創造と活動の場として生まれ変わってこの施設となったように、私たちもまた、絶えず変化し、進化し続ける生命体です。
情報や他者の価値観に流され、自分軸を見失いがちな現代において、必要なのは内なるメタボリズムを活性化させること。
心の新陳代謝、感じていますか?
ヨガは、外部の刺激を身体で受け止め、心で消化し、そして手放すことを促します。この一連のプロセスこそが、自分自身の「新陳代謝」を促し、外部に左右されない確固たる自分軸を育む道です。石壁が静かに訴えかけるように、感じ、消化し、新しく生まれ変わっていく過程こそが、真に「生きる」ことなのです。
「感じる」ことが「生きる」ことの源泉
石壁のメッセージはさらに続きます。
「Notice the difference between day and night(昼と夜の違いに気づこう)」
「Keep walking(歩き続けよう)」
「Take it easy(気楽にね)」
これは、マインドフルネスそのものです。
時間の流れや変化の中に身を置き、目の前の現実を深く受け止めること。
五感で得た経験を日々の糧としながら、焦らず、自分のペースで人生という道を歩み続けることの尊さを伝えています。
yogaschoolTSUNAGUが問いかける「利他」の精神もまた、自分自身が満たされて初めて他者に向くものです。情報過多な現代だからこそ、この石壁のように一度立ち止まり、自分の感覚を信じ、自分の足で世界をスキャンし、豊かに生きるためのヒントを、ヨガを通して見つけていきましょう。