ヨガで始める介護予防
以前にも書きましたが、私の祖父母は90代ですが、二人とも介助支援を受けながら、自宅で暮らしています。
私も週に1回は二人に会いに実家へ行きます。
3年ほど前から、食事の際に祖父が咳込むようになりました。
苦しそうで心配になってしまうときも。。。
そして、昨年は本当に猛暑でしたが(今年も猛暑w)、咳き込むのが嫌なのか、あまり水分を取っていなかったのです!!
夏バテもあって食欲が落ちている。。。
そこで、とろみの付いているリンゴジュースを購入して、咳き込みにくいことを伝えると喜んで飲んでくれました。

嚥下機能の低下が、ただ「むせる」だけでなく、「飲み込むこと」自体への抵抗感を生み、脱水や栄養不足につながることもあるのだと、この時初めて実感しました。
介助が必要な家族が身近にいることで、本や情報だけではわからない、本当に必要なことが少しずつ見えてきました。
さて、この「嚥下機能の低下」についてですが、実は私たちの「姿勢」と深く関係していることをご存知でしょうか?
以前にもコラムに書きましたが、姿勢の悪さは首のゆがみを伴い、嚥下機能に影響します。
猫背から顎が前に出て、呑み込む際に喉に支障をきたします。
正しい姿勢でいることは、身体の様々な部分を正しく機能させるためにとても必要なことです。
疲れやすさ、肩こり、便秘、頭痛などもしかしたら姿勢のせいかもしれません。
また、猫背でいることで、つまずきやすくなります。(重心の不安定によるもの)
ヨガは、誰かと柔軟性を競うものではありません。加齢によって硬くなりがちな体を、機能的に、そして安全に動ける範囲に保つための素晴らしいメソッドです。
例えば、ヨガのポーズの中には、胸を優しく開き、丸まりがちな背中をすっと伸ばしてくれる動きがたくさんあります。背筋が伸びれば、首が無理に反る必要もなくなり、自然とアゴを引いた正しい位置に戻ってきます。
私たちの体は、何もしなければ年齢と共に可動域が狭くなっていきます。
日々のヨガを通して、今の体の状態を維持し、少しでも快適な状態を長く保っていく。それが、将来の健康を守ことにも繋がるのだと、私は信じています。
yogaschool TSUNAGUでは、シニア向けのクラスや、体の硬さが気になる方向けの優しいクラスもご用意しています。人生100年時代、いつまでも自分の体で、美味しく食事をし、元気に過ごすために。ヨガでできるセルフケアを、一緒に始めてみませんか?