60代の生徒さん、ストレスを感じる日々の中で救われました。
生徒の皆さんとのレッスン後、少し生徒さんと会話として、笑顔でお見送りする。
みなさんと、深い話をする時もあれば、簡単に言葉を交わすだけのときもあります。
だいたいが、みんなが帰る時には元気に挨拶をするから、笑顔の印象が強いんですが、ときにタイミングが合って話をするときに、みんなの心の中にある悲しみやストレス、抱えている悩みなどを聞くと、あーそうか、誰だって笑顔の裏に色んな抱えているものがあるんだよなーと改めて思います。
ある60代の生徒さんは、ご家族との時間をとても気を遣って過ごしているそうです。
旦那さんや息子さんからの厳しい指摘や言葉が本当は辛いと。
ときに傷ついたり、行き場のない心に落ち込んだりしてしまうそうです。

大切な家族なのは変わらない。
でも自宅に帰っても気が抜けない。
そんな日々の中でほんの一瞬でも自分を取り戻す時間がヨガの時間なのだと教えてくれました。
ヨガにとても救われていると。
私たちは時に、改善する方法がわかっていても、なかなかそれが叶わないということがあります。
例えば、このコラムを読んで、そんなの離婚して一人で暮らせばいい、とかもっと家族にわがまま言ってかき乱していい、とか思う方もいるかもしれません。
でも、言いたくても言えないという人(物理的にではなく精神的に)もいるし、抱えている他の家族の問題(介護とか)があることだって考えられます。
みんな一筋縄ではいかない。
いつだって色んな人がいろんな不安や問題、ストレスを抱えているのが社会なのかもしれません。
もちろん、みんながもっと自由に自分の問題を解決できるように動ければそれが一番理想だけど。

だから、自宅や職場以外の、自分を取り戻せる場所を持っているというのはすごく大切なことなのではないかと思います。
この生徒さんのように、ヨガの時間をそんな風に感じていただけたらとてもとても嬉しいです。
いつでもヨガがみなさんの味方であるように、私がそのお手伝いができるように真摯にヨガを伝えていきたいです。