ヨガで美しいポーズってなんだろう?
先日、あるヨガスタジオのSNSで、先生の太陽礼拝が美しいということで、生徒さんがその先生を囲んで動画を撮っている様子がアップされていました。
SNSはキャッチーであることが宣伝としては当然で、そういう意味でいえば、カッコよくキメたポーズや太陽礼拝も必要かもしれません。
ヨガに携わる人やヨガをもっと好きになる人が増えるのはとても良いことだと思うし、この業界にいる1人としてとても嬉しいことでもあります。
でも、ここで忘れてはいけない大切なことがあります。
それは…
ヨガのポーズをかっこよくやろうとしないこと。
ヨガのポーズ、これをアーサナといいますが、安定していて快適であることが『ヨーガスートラ』には明記されています。
そして、何より、それは心の止滅に向かうために必要なこと。
つまり、心を不動にして心を留めておくのに必要なプロセスの一つとしてアーサナがあるのです。
そしてその心の不動、止滅にはカッコよくやろうとか、美しくやろうといった、執着や自我は心の不動から遠ざかるとも明記されているのです。
いま、右手をグーにしてみてください。
そしてその握り拳を1分かけてパーにしてみてください。
ものすごく右手に集中しますよね?
これが、ヨガなんです。
自分の体と心に完全に集中する。
それは誰かが見て美しいとかかっこいいとか決められるものではないんです。
もちろん、私が指導するクラスでは、もっと○○の筋肉を使ったら安定するなと思ったらアシストもします。けがのリスクがありそうな場合はすぐに修正を促します。
もっと柔らかくするためとか、筋トレのためとかそのために引っ張ったり押したりはしませんのでご安心ください。
ヨガは自分を観察すること。
毎週ヨガに通っていても、同じ自分なんて二度とないから、今ある自分の感覚を毎回ごとに楽しみましょう!!