基本から考えるヨガのこと
最近は、様々なエクササイズを気軽に楽しめる社会になりましたね。
ジムやヨガ教室なども敷居が高いと言うイメージが減ってきたと感じます。
私はヨガのインストラクターだから、ヨガを通していろんな方の健康と笑顔を守りたいと考えているし、ヨガにはその力があると信じています。
でも、他のエクササイズや健康コンテンツにだってその力はあるし、他の方法で健康や笑顔が叶うことも知っています。
色んな方法がある方が多くの方にとって健康になるチャンスが多いということだし、それはとっても良いことだと思います。
それではなぜ私が選ぶのは、ヨガという方法なのか?
長くヨガを続けてきて、最近とくに感じることがあります。
それは、”ヨガは感性を磨く”ということ。
元々はヨガは修行の方法だった
元々は、修行の方法という形で存在してきたヨガです。
心とは動き回るもので、そんな動き回る心をどんな風にコントロールするのか、というのが基本的な課題でした。
そのためには、体はどんな存在なのか、呼吸はどんな意味があるのか、という哲学的定義がなされました。
当初は心のコントロールのために行われてきたヨガも、時代の変化とともに、体に流れるエネルギーのコントロールや浄化のためにアーサナ(ヨガのポーズ)が必要であるといった考えが生まれてきました。
さらに現代になると、その長い年月を経て継承されてきたヨガのアーサナや瞑想が、現代人の不調の改善に効果的であるということがわかってきました。
瞑想は、心を安定させ、落ち着きを取り戻します。
自分以外のことばかり考えていた自分に気づかせてくれるし、実際に様々な研究結果により、瞑想によって脳内のストレス値は下がることがわかっています。
アーサナは普段の生活では刺激しにくい筋肉にアプローチして、血流の促進や、ダイエット、疲労回復などが期待できます。
また、筋肉を動かすことはホルモンへも影響を与えるため、ホルモンのバランスを整えることが期待できます。
ホルモンの調整による安眠も期待できます。
呼吸が深まることで、血中酸素飽和度が高まり、免疫の低下も防ぎます。
まだまだまだいいこといっぱいのヨガですが、全部ひっくるめて、ヨガの恩恵って1番は”感性を磨く”ということなのだと思います。
スタジオでレッスンを受けた後、体も心も元気になってスタジオを出る。
全身の血流が促されているので、目もスッキリしているはず。
すると、空がきれいだったり、新緑がきれいだったり。
空気がおいしかったり。
すると自然の中に生かされていることに気づけたり、自分自身ありのままで心地よいと感じたりします。
これがヨガによって磨かれた感性ということだと思います。
ヨガレッスンの後、みんな良い顔して帰るんです。
本来持っている、心からの笑顔を取り戻してくれるのもヨガなのかもしれません。
だから、他ではないヨガを私は伝えていきたいんです。
ヨガは5000年もの歴史があるといわれています。
長く続いてきたヨガをこれからも丁寧に大切に継承していきたいです。