インドで「自分」は見つかるか?ヨガ哲学が教える本当の自分の姿
私の友人は、学生時代にアメリカへ留学していて、休暇中にはバックパッカーとなり世界各地を旅していました。
その理由は、いろんなものを見ていろんなことを知りたかったから。
当時、彼女は3週間をかけてインドを巡っていました。
そこで彼女はたくさんのバックパッカーと出会いました。
日本人のバックパッカーともたくさん出会って、20年以上たった今でもSNSで繋がっているそうです。

そして、そのとき出会った多くの人たちになぜインドで旅をしているのか尋ねると、多くのバックパッカーたちが「自分探し」と答えたそうです。
友人はこの話の最後に、「バックパッカーとしてインドで出会った人たちがみんな自分探ししてたけど、未だにみんな自分探ししてるよ」と言っていました。w
ヨーガ哲学が教える「本当の自分」の正体
インド哲学ではカルマという考え方があり、輪廻転生の生まれ変わりのループの中で経験して解消していくカルマと、生きる中で生み出してしまうカルマがあります。
結局、自分と向き合えなければ、インドへ行ったって、行かなくたって見つけられないのが”自分”なのではないかと思います。
だからこそ、『ヨーガ・スートラ』では”学び”を推奨しています。
経典を学ぶこと。そこに生きる知恵があります。
経典の素地があるから、旅をしたことによって自分を感じられる、自分を見つけられるのではないかと思います。

そもそも、インド哲学では、本当の自分なんてものは、どこを探しても見つからないのです。
なぜかというと、どこかで見つかるような何かの主観を持って探し出せるものは自分ではなく、探そうとしている自分を俯瞰して観ているのが本当の自分であると説くからです。
つまり本当の自分とは自我のない”観照者”ということ。
探すものではなく、経典を理解して学んだら見つかるということ。
命が新しい色を発する「旅」の作法
とはいえ、私は旅が大好きです。
いろんな場所へ行って、五感を使って、学んで、命が新しい色を発するようなそんな感覚になります。
ヨガの教えをベースとして旅をするなら、①その場のルールを守ること②その土地の文化を学び、敬意を示すこと③その時間を楽しみ愛おしむこと。これが大切なのだと思います。
「観照者」の視点が育む、公正で平等な社会
最後に、今の日本において私が危惧していることがあります。それは、社会全体に広がる「排他的な風潮」です。
私は、他の国で旅行をしていてその国の方々に助けられた経験がたくさんあります。
生まれた場所や人種でその存在性を判断してはいけない。
とても公正な社会性を持った大切な価値観だと思っています。
観照者に自も他も無いのです。
存在性はみんな平等であるというインドの哲学を、ヨガインストラクターとして伝えていくのは義務であり、なにより光栄なことだと感じています。
【ヨガインストラクター 手塚えりか】 整体師歴22年、ヨガインストラクター歴18年。ヨガが好きすぎてインド哲学を学ぶため高野山大学大学院(密教学専攻)修士号取得。ファンクショナルローラーピラティスベーシックインストラクター、マタニティヨガ、アスリートヨガ指導、瞑想指導者資格保有。ファンクショナルローラーピラティスベーシックインストラクター。年間延べ9000人ほどの生徒を指導。 山梨県昭和町 yogaschoolTSUNAGU: https://tsunagu-yoga.com/