側弯症の進行を防ぎ、未来を変える「専門トレーニング」の重要性
「側弯症ですね。今は角度が小さいので、経過観察をしましょう」
もしあなたが、あるいはお子さんがそう診断されたとしたら、「ひとまず安心」と思いますか? それとも、「このままで良いのだろうか?」と、心に小さな不安の種が蒔かれますか?

私自身も思春期に側弯症と診断され、長年この身体と向き合ってきました。
整体師となり、そしてヨガ指導者、フィットネス側弯トレーナーとなった今、断言できることがあります。
それは、側弯症と向き合う上で、「専門的なトレーニング」という選択肢を持つことは、あなたの未来を大きく変える力になる、ということです。
なぜ、「様子見」や「その場しのぎのケア」だけでは不十分なのか?
日本の医療のフローチャートでは、側弯症の角度が小さい場合、多くは「経過観察」となり、進行すれば「装具療法」、さらに進めば「手術」という選択肢が示されます。
ここに、「運動療法」という選択肢が、まだ一般的でないのが現状です。
また、整体やマッサージで一時的に身体が楽になった、という経験をお持ちの方も多いでしょう。私自身も、その心地よさに救われた一人です。しかし、根本的な課題は残ります。
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年齢と共に筋力は低下し、背骨を支える力が弱くなる可能性がある
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受け身のケアだけでは、日常の動きの癖は改善されない
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結果として、カーブの進行や、痛み・不調の再発に繋がるリスクがある
大切なのは、誰かに「治してもらう」のを待つだけでなく、自分自身の力で、これ以上悪化させない、そしてより快適な状態を目指す「術(すべ)」を身につけることです。
それこそが、専門的な側弯トレーニングなのです。
では、「普通の運動」と「側弯トレーニング」は何が違うのか?
「運動なら、ジムやヨガでも良いのでは?」と思うかもしれません。しかし、側弯症の背骨は、ただ左右に曲がっているだけでなく、三次元的な「ねじれ(回旋)」を伴っています。そのため、一般的な左右対称の運動や、自己流のストレッチは、かえって歪みを助長してしまう危険性すらあるのです。
専門的な側弯トレーニングは、それとは全く異なるアプローチを取ります。
1. 自分の「歪み」を知り、非対称にアプローチする
まず、前屈テストや可動性チェックなどで、あなたの背骨のカーブがどの方向に、どのように歪んでいるのかを評価します。そして、縮んで硬くなっている「凹側」は開き、伸ばされて弱くなっている「凸側」は引き締める、といったように、あなたの身体の特性に合わせた、非対称な運動を選択します。
2. 重力に負けない「伸びる力(エロンゲーション)」を育てる
側弯症のケアで最も重要と言っても過言ではないのが、軸の伸長(エロンゲーション)、つまり重力に抗って、背骨を上下にすっと伸ばす意識と力を養うことです。この「伸びる力」が、椎間板への偏った圧力を減らし、姿勢を内側から支える土台となります。
3. 「安定性」を高め、身体を支える土台を作る
柔軟性だけを追求するのではなく、腹斜筋や腹横筋といった体幹の深層筋を活性化させ、背骨を正しい位置で支える「安定性」を高めることを重視します。この安定した土台があって初めて、安全で効果的な動きが可能になります。
世界基準では「運動療法」が、常識です。
実は、SOSORT(国際側弯症保存療法学会)などの国際的なガイドラインでは、側弯症に特化した運動療法(PSSE)は、装具療法などと並行して行うべき重要なアプローチとして推奨されています。
決して特別なことではなく、世界では当たり前に行われている、科学的根拠に基づいたケアなのです。
変化の第一歩は、「知る」ことと「始める」ことです。
「私の身体は、もう変わらない」
「何をしていいか分からない」
そう思って立ち止まってしまうのは、とてももったいないことです。
側弯症は、決してあなたの価値を決めるものではありません。それは、あなたがより深く、そして賢く、自分自身の身体と向き合うための、一つのきっかけとなり得る「身体の個性」です。
yogaschoolTSUNAGUでは、私自身の30年にわたる側弯症との経験と、整体師、ヨガ指導者、そしてフィットネス側弯トレーナーとして培った全ての知識と技術を融合させ、お一人おひとりの身体に寄り添ったトレーニングを提供しています。
諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。
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