複雑な社会の中でシンプルに自分と向き合う時間
先日、テレビの調子が悪かったので、大型の家電屋さんにいきました。
テレビは20万円。
ちょうど私のiPhoneもそろそろ化石化してきたので、変えようかなと思っていたところへ、ある携帯キャリアの方が、「今キャリアを乗り換えすれば、テレビを15万円値引きします。」とのこと。
え???
15万円割引ってどんなからくり!?
さらに、担当者の方が、「今はスマホもサブスクのように、2年間月々1円ずつ支払って、2年後にそのスマホを返却すればほとんど本体代はかからないですよ!!」とのこと。
こういった購入方法があることを知っていたので、担当者の方の話をさえぎって、「私はそういう買い方はしません。資本主義の極みですよね?私はせっかく買ったスマホを最後まで使いたいから。」
言ってしまった。
たぶんめんどくさい人だと思われましたよね。
でも、本当は、物は大事に使って、壊れたら買い替えるのが本来あるべき形なのだと思うし、元々日本人は物を大切にする文化があったはずです。
資本主義の代償とは?
資本主義の歯車は、止められないし、私もその恩恵を受けている一人です。 だけど、その代償は必ずあって、その一つが「ごみの行き場」の問題です。

先日読んだ東洋経済オンラインの記事に、衝撃的な数字が載っていました。(ごみを平気で出す人が知らない埋立地の残り年数 最終処分場「残余年数」首都圏30.1年、近畿圏19.6年 | ごみ収集の現場から | 東洋経済オンライン)
日本全国にあるごみの最終処分場(埋め立て地)の残り容量は、あと東京ドーム約79杯分しかないというのです。
「まだそんなにあるの?」と思うかもしれませんが、日本中で毎日出される膨大なごみの量を考えれば、これは危機的な少なさです。
私たちが当たり前のようにごみを出し、当たり前のように新しいものを安く手に入れる裏側で、地球のキャパシティは音を立てて限界に近づいています。
「2年経ったら返却して、新しいものを」 そのサイクルは一見、お得感満載!!
でも、その「返却されたもの」の先にある未来まで、私たちは想像できているでしょうか。
ヨガが教えてくれる足るを知るという冷静さ
ここでヨガを学ぶものとして大切なのは、ヨガの教えである「サントーシャ(知足)」。
「今あるもので、すでに満たされている」と知ること。
15万円の割引や、1円のスマホ。 目の前の「お得」に飛びつく前に、一度立ち止まって、自分の心に意識を向けてみる。
「これは本当に、今の私の人生に必要なもの?ただの物欲?執着?」 そう自分に問いかけるシンプルな時間は、複雑すぎる現代社会で自分を見失わないための、大切な「心のブレーキ」になります。
物を大切にすることは、自分を大切にすること、そして私たちの子供たちが生きる未来を大切にすることに繋がっています。
資本主義の大きな渦の中にいても、流されるままになるのではなく。
時には「めんどくさい人」と言われてもいいから、自分の足でしっかりと大地を踏みしめて、納得のいく選択をしていきたい。
ヨガマットの上で自分と向き合うように、日々の買い物の一つひとつにも、誠実でありたいなと思う今日この頃です。
【ヨガインストラクター 手塚えりか】 整体師歴22年、ヨガインストラクター歴18年。ヨガが好きすぎてインド哲学を学ぶため高野山大学大学院(密教学専攻)修士号取得。ファンクショナルローラーピラティスベーシックインストラクター、マタニティヨガ、アスリートヨガ指導、瞑想指導者資格保有。年間延べ9000人ほどの生徒を指導。 山梨県昭和町 yogaschoolTSUNAGU: https://tsunagu-yoga.com/